ランプの湯

結婚記念日に軽井沢旅行に行った。ホテルのレストランから見えた浅間山。そこには標高2000メートルのランプの宿の秘湯がある。そこで僕は日々の疲れを癒すことができた。そんな心のオアシスの様なブログになればと思い書いている。だが、気がつけばおっさんの雑記ブログになっていた。

宍戸園カフェ

 

年明け早々に応援を言い渡された。「一ヶ月リフレッシュして来い」仕事で煮詰まっていた僕は年度末で何かと大変な状況の中、上司の提案を迷いなくのんだ。行って見れば顔見知りの同僚達が多く仕事も10年以上勤続しているので直ぐに慣れる事が出来た。宅配業界はこのコロナ禍では仕事量は繁忙期とまではいかないが増えている状況だ。その事に関しては感謝しか無いが、失業や倒産に追い込まれている人も多いはずなので手放しでは喜べない。宣伝をする訳ではないが宅配業界は絶賛アルバイト募集中である。

僕が担当するエリアは東京の山の手エリア。閑静な住宅街なので会社の多いエリアではなく業界的に決しておいしいエリアではない。今回一ヶ月お世話になるエリアはそんな中でも特に度住宅でほとんど家と川と公園しか無い。本来やらなければならない業務から離れて配達だけしていると、疲れやさぐれた僕の体と心は少しずつ回復していった。都内では畑も多く「本当にここは東京か」と思わずにはいられない。週末になると公園には人が溢れ思い思いに楽しんでいる。犬の散歩をする人、小さい子供を連れている親子、大人数で遊ぶ小学生、テントを持参しデイキャンプをする人、思わず仕事を忘れてその公園で佇みたくなる。キャンプギアを持参しその公園でランチでもしようかと言う僕の野望は果たされなかったが。将来的に田舎に移住して自然豊かな場所で自給自足的生活を望む僕にとってとても好きな場所となった。中でも異彩を放つ場所があった。それが宍戸園カフェだ。何故かと言うとそのカフェは普通のカフェではないのだ。まずは店構え。エアーストリームと言うアメリカのレトロなキャンピングカーを改装して作られたそのお店はなんといってもかっこいい。そして名前にもある宍戸園とは養蜂園なのだ。家業の養蜂園の隣りにオープンテラスがありエアーストリームカフェがウッドデッキ越しに並んでいる。まさにそこはスモールアメリカン。配達でも伺うそこのカフェに僕は絶対に行くと決めていた。そして午後に仕事が終わる早番の日に思い立ったが吉日。妻を誘って行って見たのだ。興奮した気持ちを抑えられなくなった僕はマスターにずっと話しかけていた。そこの若いマスターは嫌な顔せず僕の質問に答えてくれた。「その節はありがとうございました」とこの場を借りて言わせてもらう。日の短い冬の午後。1時間もすると辺りは少し暗くなってきて気温も急に下がる。将来はこんなカフェを田舎移住してやりたいものだ。名残り惜しい気持ちを抑え僕は帰宅の途についた。

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その日に飲んだ抹茶ラテ。