人生初の日雇いバイト
それはさかのぼること30年前。中学校の卒業式を終えた春休み。地元の同級生3人で小使い稼ぎのために高田馬場駅へ向かった。当時、ここに早朝に行くと日雇いバイトのスカウトがいて仕事を斡旋してくれたのだ。3人で駅前を歩くことすぐに、ある中年のおじさんに声をかけられた。「バイト?」僕らも「はい」と答える。すぐに話は決まった。派遣されたのは建設中のビルで、やった仕事は軽作業と雑用であった。僕らはビルの屋上に連れていかれた。そこでクレーンで運ばれてくる荷物を受け取り、そこに並べていく。15歳の少年には少し重かったと記憶しているが、充分にこなすことが出来た。2時間程この作業をやり、この日の仕事は終了した。確かこの数時間の作業で8千円くらいもらえた。昼には地元の最寄り駅に帰ることが出来た。そして僕らは駅前のファーストフード店でリッチな昼食を取ることが出来たのだ。今考えても、何故あんな短時間で帰らしてくれたのか不明だが、人生初の仕事が時給4千円とは本当にラッキーであった。高校生の時にも何回かやらせていただいたが、昼ご飯をたべにめし屋に入り仕事中にもかかわらず、ビールを飲む社長がいたり、現場の路上で昼飯の弁当を職人さん達と取ったり、今思い出しても中々いい思い出である。
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